2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

蜘蛛の巣

どうして毎週金曜日の夜から日曜日の夜までトリップしてしまうのかしら。日曜日、目覚めると、体温が温かい、と思った。心と体なら、ぎりぎり体の勝ちだと思った。ぼけぼけした頭で、からからの喉で、外はもう午後の予感だし、涙が溢れる。仰向けのこめかみ…

慶賀の至り

愛用していたゲランのチェリーブロッサム。残り少なくなって悲しいなーと思っていたのですが、2004年限定発売のグリッター入りのチェリーブロッサムをいただきました。すごくうれしい。しゅっと吹き付けると小さなラメがきらきら輝くの。黒い服のときはご用…

木蓮

実際に逢って喋るのと、電話での会話と、メールの文章では、人の雰囲気はかなり違う。数年つきあっていてもいつも私は、その人に電話をかけるときどきどきしてしまう。電話では不機嫌か上機嫌、はっきりとどちらかで、はたして今日向こうにいる彼は、どちら…

みんなみんないい子だよ

ランコムのサイトでダウンロードできる壁紙。 きゃあ。

瞬間

身から出た錆とは言え、やっかいな問題に困り果てて逃げ出してきたドンファンは、ふわりと私の肩に頭をつけて、だから女はとつぶやく。こんな至近距離になって初めてわかる二つの香水の調和に私はご満悦。ほんの少しの不満といえば、いつ私がこの人にとって…

レクイエム

旅の終わりの国際線のシートではこの飛行機の墜落を願うし、毎朝ホームではなだれ込んでくる電車の線路に飛び下りることを想う、私は基本的に暗い人間なのだけど、気分にむらのあるほうじゃない。どちらかというといつも元気で、血圧は高めだと思われている…

喜劇

私がどれほど過酷な恋をしてきたかというと、どうしても声が聞きたい夜に声が聞けたことはなかったし、待ち合わせに遅れるという電話があれば親切だと思ったし、定時にそこに相手がいれば奇跡だと思うくらいだった。前触れなく「結婚しよう」という言葉を発…

慣習

今日も私は働き蟻のように丘を下り、いくつかのCDと本を借り、てくてくと丘を登る。久しぶりにウィンドウショッピングというやつをやった。考えてみると、この一月、全く洋服や化粧品や靴やアクセサリーを買っていない。うわー。久しぶりにのぞいたランコム…

ガムラン

どれくらい汚い部屋なのか見てみたいな、てせめてもうちょっとロマンティックに誘えなかったものかしら。 本日は夕方まで寝ていた。雨の音を聞きながら、だらだらと寝続けてしまった。脱水症状を感じながら、二日酔いの軽い頭痛の予感におびえながら、それで…

合コン

今週はクラシック三昧。今ペレイアのショパンのピアノ協奏曲を聴いています。仕事がはかどらん。このひとつきどちらかというと、夢の中にいるほうが多かった。機械的に仕事をこなすだけ。まあ機械的にでもこなせているならば良いのだが。つらつらと、考えて…

深海

一生に一度くらいは、女の子とキスしてみたいなーと思っていたが、ついに願いが叶った。いや。そんなに切望していたわけではないけど。どうやら私は占い師に気に入られたみたい。携帯の着信に気付かずだらだら残業していたら、会社に電話が入り呼び出され、…

卵をかえして

こんばんは。カラオケに貧窮問答歌があれば歌いたいくらい貧乏です。ああでもカラオケに行く余裕すらない。そんな経済危機の中、家電壊れまくりの私。今朝、ついに電子レンジまでもが壊れた。テレビはなくても平気。親機で単純に通話する以外の(子機も留守…

きっかけ

才能のある人に弱いの、カレはどうみても芸術家タイプなのに、本人はふつうでありたがってるんだよね、という彼女の言葉に珍しく闘争心を燃やし、私は超ふつうで凡庸で、見た目も言動もノーマルな人が好き、優しさが一番重要で私を愛してくれればそれでいい…

記憶力

テレビが壊れて久しい。だから今月はクラシック強化月間だ。薦められて買った小澤征爾指揮のベルリオーズ幻想交響曲と、クライバーのニューイヤーコンサート'92は素晴らしかった。クライバーのモーツァルトやブラームスの交響曲もとても良かったのだけど、今…

共感

週に3日は飲まない、という誓いは守れなかったが、酩酊はしないという誓いはかろうじて守っている。昨日は六本木ヒルズにて女の子4人で延々とお茶をした。かつては、女の子がたくさん集まってべちゃくちゃ喋るのが苦手だったが、今ではいいと思う。無駄にべ…

粒子

若かりし頃勢いで寝てしまった男は、勢いで寝てしまったとはいえ、勢いでも寝ようと思ったくらいだから、それなりに好意がなかったわけではない。しかしセックスの後の絶望は好意を遙かに上回る。二度と、無駄にセックスしまいと誓った晩春の朝。やがてその…

お礼

id:EdieTheFeministさんにうれしいコメントをいただきました。 ありがとうございます。思いついたまま無責任に書き殴っている日記で読み返すのも苦痛な恥ずかしい内容なのですが、読んでくださっている方がいるのはうれしいです。何通か励ましのメールもいた…

風のように走り去った芸術家の携帯は、二日目までは何度かのコールの末留守電になったが、三日目からは電波の届かないところか電源が入っていないためおつなぎできなくなってしまった。五日目の夕方、取材先からの帰社途中、ドトールで一休みする私の電話が…

零時

その若き芸術家は、とんかつで満たされた胃袋をスタバで癒している私に向かって、頭に触れてもいいかと訊ねる。ボールペンを貸してと言われたかのように、私はいいよと答える。彼は私の髪を掬うように、私の頭を両手で抱える。私の頭を引き寄せる。私の額は…

いくつかの物語

今年の夏、4年ぶりにヨーロッパに長期旅行にでることにした。と言ってもたぶん一ヶ月くらいがせいぜいだけど。ガイドブックを眺めていて、全く旅行のプランが立てられないことに気がついた。ガイドブックじゃあ、何が見たいのかわからない。何も始まらない。…

星空の下

芸術家にしろ思想家にしろ、付き合うのが大変なのではない。 自分の愛し方に自信を持ち続けるのが大変なのだ、というのが 26年の恋における結論。惜しみなく、与えるのは簡単。 でも、私は女として、愛していたい。 女を求めない相手に対して、女として、愛…

月を愛して

お台場に行った。平日の午後のお台場は平和。こんなに快晴で、さらに平和。 「晴れならば、お台場だっていいね」と連れは言ったけど、雨だってきっとすてきよ。 その後銀座和光に行く。お雛様を買う。陶製の、かわいいお雛様。二人寄り添ってるの、きっと一…