月を愛して

お台場に行った。平日の午後のお台場は平和。こんなに快晴で、さらに平和。
「晴れならば、お台場だっていいね」と連れは言ったけど、雨だってきっとすてきよ。
その後銀座和光に行く。お雛様を買う。陶製の、かわいいお雛様。二人寄り添ってるの、きっと一生。私が割って壊してしまうまで。

ちょっと前、真珠の消えた真珠の指輪が治ったという連絡がミキモトからあったので、ついでに受け取りにいった。真珠の戻ってきた真珠のリング。嬉しい。待っている間、ショーケースを見て、ペアリングの、女性用だけが欲しいと思った。唐草模様の美しいリング。二人でリングをすることの、理由を、改めて疑問に思う。
早めの夕方、シチューを食べた。銀座で 40年の歴史をもつシチュー屋。畳に上がる。ビールを飲む。鍋でぐつぐついうシチューが運ばれてくる。ごはんとお新香がついている。食べ終わって店をでても6時50分。あまりに木曜日らしくない。でも、木曜日らしいってどんなんだろうね。
ずーっと私は休暇中。だから木曜日のお台場も、 5時の夕ごはんも、 ５日間太陽の光を浴びない私も、いいと思う。久しぶりにでかけたので、旅行会社からありったけのパンフレットをとってきた。ページをめくる。逢いたい人が浮かぶ。いつだって、私は逢いたい人に逢うために旅をしてきた。つまり、離れてみて、本当に逢いたいと思う人を想うこと。また、心に来るかな。その人が。
鼻の頭の皮がむけていて、久しぶりにお台場で、太陽の光を浴びたから、日焼けしちゃったのかしら。