2005-02-08から1日間の記事一覧

零時

その若き芸術家は、とんかつで満たされた胃袋をスタバで癒している私に向かって、頭に触れてもいいかと訊ねる。ボールペンを貸してと言われたかのように、私はいいよと答える。彼は私の髪を掬うように、私の頭を両手で抱える。私の頭を引き寄せる。私の額は…