身勝手

今朝はKanye Westを聴きながら出勤。「We Don't Care」が好き。何十回も繰り返し聴いてしまう。
KID SING! KID SING!!
好きと言えば最近小豆にはまっていて、恵比寿三越の「生活職人」で北海道産の乾燥小豆を大量に購入しては煮て、少しだけ黒糖をかけたり、時には豆乳などをかけて朝ごはんとか夜ごはんとかに食べてる。シャトルシェフ欲しいなー。





これがあれば、今みたいにことことことことほうろうの鍋でひたすら煮なくても、朝セットしてでかければ、帰宅した頃にはふっくらと美味しい小豆が煮上がっていることでしょう。でもすぐに小豆にも飽きるかも。熱中すると突っ走ってしまう傾向があり、若かりし頃(と言っても成人してからだけど)黒ごまクリームにどっぷりはまって抜け出せなくなったことがある。Always 黒ごまクリーム。黒ごまクリームLove。その熱愛ぶりを見ていた大人が、「カラオケもセックスも黒ごまクリームもほどほどにしないと飽きるだろう」と言ったけど、そうね。カラオケ以外は飽きたわね。

昨夜は六本木にあるおっしゃれーなヴェトナムレストランで合コン。いやいやいやいやいやいやいや。かつてないほどそこはかとなくおもしろい合コンでした。相手の年齢は28歳から35歳というまさに適齢期(ていうのも微妙だが)。男の人同士で会社のこととか内輪ネタを話しはじめてしまうとか、それだけはやっちゃいけないよーて感じのことを全部やってくれたので、私は笑いが止まらない。いい人たちだったんだけどねー。不器用で、哀しいほど純情に見えた。私の「純粋な愛情」はさぞ屈折して映ったことだろう。サービス精神のつもりだったんだけどな。驚かせてしまったなら、反省。
私は一瞬にして、その匂いで、風で、その人が恋の対象かそうでないか決めてしまう。匂いが好きならば、知り合う必要もない。匂いが好きならば、些細なことはすべて許せる。それはもう20代も後半になるとそれまでの人生で培われてしまったもの。「男は教育すればいい」ともいうけれど、とりあえず私は自分が最大限かわいくあるために必死なんで(あー努力実ってないなー)相手を教育してる場合じゃないんだよね。あ、でもこの余裕のなさはだめね。かっこよくない。でもあんまり余裕に満ち溢れていてもかわいくない。ううむ。26歳の女の子がかわいくあるのはなかなか大変です。かわいいおばあちゃんになりたい、という夢を語る女がいるが、それは結構簡単じゃないか?おばあちゃんとしてかわいくあればいいわけで。いやわかんないけどね。おばあちゃんになったことはないから。とりあえず私は今かわいくあることの方が重要。さておき、「教育派」の女こそが着々と結婚していっているワケで、もし結婚を望むなら「教育派」に転じればいいわけね、とちょっと悟った。実りない合コンではなかった。
それにしても、何を求めてるんだろうね。あの殿方たちは。かわいい奥さんなのかしらね。将来介護してくれる人かしらね。それも含めた「人生の伴侶」てことかしらね。ひとりで生きていくのは寂しいものね。でもそれは全うな願いなのかしらね。「人生で君ほど愛した人はいない」と別の女と結婚する前夜に言い放った男がいた。私を死ぬほど愛してくれた男の(いやそこまでは言われていないけど)交際の申し込みを断ったら「わかった。思い出に一回だけやらせて」と言った男がいた。「10万円くれたら付き合ってやる」と言った男がいた。私にはそれらと、「人生の伴侶」を求める身勝手のレベルの違いがわからない。わからない。わからない。
店をでて、六本木の交差点から乃木坂の駅へ向かう。もうちょっと前に千代田線を利用することを知っておけば、私は何度六本木で終電を逃したと思い込んで朝まで飲まずに済んだか。それにしても乃木坂の駅の入り口は怖い。廃墟みたい。この地下鉄の入り口に侵入するのはちょっと怖い。少し喧噪から離れれば、こんなにも寂れた地下鉄が走っている。廃れて。うらぶれて。なんとなく、ほっとしたりしてね。