夜半

夜半、私の睡眠期が突如として終わり、3時過ぎに目が覚めた。眠気の気配は微塵もないので、朝まで本を読む。たぶんこれから2週間程度は活動期。体調も肌の調子も良くなり、睡眠時間も5時間もあれば平気なはず。
この週末も寝倒してしまった。一日12時間は眠った。昨日は、晴れ、曇り、雪、夕焼けがフルコースで味わえる一日だった。久しぶりにデュマゴでランチを食べて、だらだらお茶を飲んで、文化村の中にある本屋を冷やかしたらもう夕暮れ。東急本店から、渋谷駅の方向を見渡すと、曇り空にはいつも虹がかかっているような気がする。昔むかし、どこかのばか男がデートを寝過ごしてすっぽかしたときに、泣きながら見上げた空にそれはそれは完璧な虹が、しかもダブルで架かかっていたから。ああ、あんなことで泣いた時期もあったのね。ふあーあ。
眠くなったので、家に帰ることにした。帰りにビデオを返してビデオを借りる。

フリーダ DTS特別版 [DVD]

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私は芸術家モノが大好きなんで(とくに天才美少年モノはたまらん)、これも結構楽しめました。芸術家といえど、女はどこまでも女。哀しいほど女。非常に分かりやすくていい映画でした。フリーダの眉毛のつながり具合もよし。

夜半、あまりにも快適に目覚めて、買い物に行きたくなった。春の口紅が欲しい。新しいチークと、アイシャドウも。春の色!春の色!!もう12時間早くこういう気分になれれば良かったのにな。
昨日買ってきた本をぺらぺらめくってもあまり心に響かない。本棚を漁ってふと手にとったのは、「近代日本の批評」。

近代日本の批評1 昭和篇(上) (講談社文芸文庫)

近代日本の批評1 昭和篇(上) (講談社文芸文庫)


あの人が、「君は近代も知らないのか」と私を罵倒してからもう1年以上たつ。そして勧めてくれた本がこれ。一度読みかけて、挫折した。未だに私は近代も知らない。何気なく、読み始めてやがて夢中で読んでしまって、気がついたら朝のランニングのアスファルトの音が聞こえるころ。前半の「複製技術時代」という言葉が気になった。それでは、外国語が堪能な、というよりむしろ外国語の中で活躍している現代の作家はどうだろうと思って、少し前に買った、多和田葉子を読み始める。そんな感じで朝。一週間のはじまり。


エクソフォニー-母語の外へ出る旅-

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