3度目の正直

sumikko2005-01-13

ここだけの話、昨日からピップエレキバンを張ってます。右肩3つ、左肩4つ。そろそろ不調シーズンに突入する。驚くべきことに、月の前半と後半でファンデーションの色がワントーン違うことに気づいた。毎日が驚きの連続26歳の私の体。第3次性徴期と呼ぼう。

目覚めてから会社に着くまでずっと昨年暮れにアニエスの店頭でみかけたシルクのスカートのことを考えていた。このままでは仕事に支障をきたすので、ショップの開店時刻と同時に電話してなじみの店員さんを呼び出して在庫を確認し、取り置きをお願いする。すっきりとして仕事もはかどる。しかし午後、銀座で取材中に右手をふとみると、一昨年のクリスマスのペルリータミキモトの5連のリングのうちのひとつから真珠が消えていることに気づいた。ミキモトのリングから真珠が消えたらなんの変哲もないシルバーのリング。なんとか冷静を装って取材を終えるがショックは大きい。会社に戻って同僚に悲しみを訴えていると目の前のチョコ女が「うっそー。かわいそう。ねえそのリング見せて。まあ本当に小さなパールなのね。だから接着剤がちょっとしかついてないのよ。うふふかわいい。こんな小さなパールで嘆いているsumikkoさんかわいい」と仰った。前向きに、「私はかわいい」と思うことにした。

非常に落胆したのでさっさと家に帰る。めっきり夜遊びが減った。寒いせいもあるんだが、なにより中目黒の女王が結婚と称して豪州に去ったせいだ。誰よりも共に夜を過ごした女。1年半の絶縁期間を含む5年間の付き合いの中で喜びも悲しみも恋人も共有した(おっと笑えない)。彼女が去って私の青春は終わりを告げた。そんなセンチメンタルな気分でお風呂の中で橋本治の「蝶のゆくえ」を読む。古井由吉の「野川」はそれは素晴らしい小説だがなにぶん進まない。「蝶のゆくえ」はお風呂で読むにはぴったりで、さくさくすすむ。少しのぼせるが2話目の「ごはん」まで読む。ほほう。おじさんが26歳の女を見るとこう見えるのかあと思った。他の26歳の女がこれを読んでどう思うんだろう?「そうそう!あたしもそんな感じで満たされないの!」と目から鱗が落ちる気がするのか、「ばーかそもそも視点がおじさんなんだよ」て思うのか。私としては、とにかくプラダやグッチや合コンやお持ち帰りとか言う言葉が出てくるのがおもしろくておもしろくて、なんだかな、私の周りにはそんなの重要視してる26歳女は一人もいない。そんな天秤はないよー、おじさんーと思った。そんな懊悩は表面で悩んでふりをしていても、核心は真剣に「恋」で、結婚が必要じゃない今、心が非常に重要なのだけど、そもそも結婚が必要じゃないから実は恋愛も必要ない。にも関わらず恋に落ちてしまう不条理に悩む26歳女の方が多いんじゃないか?もっと純粋に恋なんだけどな重要なのは。弱々しい男には化け物に見えても26歳の女は少女なのです。まあ普通に26年生きてきて舐めた辛酸と分別くらいはある。26歳は若くも年でもない。それは結構すんなりと受け入れられていて、それを気負っている26歳女なんているのかな。いるのかもね。最初に私は第3次性徴期と書いたが、もちろん体に様々な変革が現れはする。人により差はあるとは思うけど。でもまあ第2次性徴を乗り越えてきた身だし、その変革をちょっと楽しんだりすることもできるわけで。と話がずれたてしまったね。とにかく、1話目の「ふらんだーすの犬」のようなつもりで破綻した26歳女の話を読もうと思ったけど、どうも中途半端だなあ、と思った。無性に唯川恵が読みたくなる。「肩ごしの恋人」はおもしろかった。というわけで、26歳の女の方(別に26歳でなくてもいいけど)、よろしければ「ごはん」の感想を聞かせてください。