練習

明日になれば夏のボーナス一括払いでお買い物ができるなどと心待ちにしている私。だから、年俸制なんだからボーナスはないんだってば私。

死ぬ前に思い出したいことを考えている。それはあまりに甘く美しい思い出で恥ずかしくなるから具体的な描写は省かせていただきますが、まあそんな感じのきらきらと輝く思い出たちで、候補は10個くらいある。そのうち絶対に思い出したいのが3つで、そのほかは時間があったらでいい。だけど普通の状態でもそのベスト3がすんなりとは思い出せなくて、健康で余裕があっても思い出せないんだから死ぬ間際にとっさに思い出す自信がない。だからこのところいつもそれを思い出せるように練習している。寝る前とか電車に乗ってるときとかずっとそれを思っている。どちらかというと現実側よりそっち側にいる方が長いくらいそれを思っている。でもこんなにがんばってもやっぱり死ぬ前にはくだらないことを思い出しちゃうんだろう。雪見大福の微妙な食感とか、珠玉をじゅずと読み間違えていたこととか、恋人だと思って後ろからポケットに手を滑り込ませたら見知らぬ人だったこととか。