火傷した、舌が痛い

アレグリア2、素晴らしかったです。昔、サルティンバンコを見に行ったときも人間技じゃないなーと感動したけど、今回は、それに加えてステージすべてに鏤められた工夫に感嘆しました。効果音とか衣装とか小道具とかすべてに。そういうディテールにどれだけこだわるかが大切なのだと。ちょっと涙ぐんでしまった。あのステージのパワー。でもアレグリアを見て泣いている女もちょっとおかしいので我慢したよ。休憩中、シルク・ドゥ・ソレイユの団員の人生について想像してみる。毎日朝から夜まで練習をして、世界各国に公演の旅にでる。公演は一日2回。休みはわずか。ショーに出ている小さな子供は団員の子供かな。幼い頃から、旅芸人の大家族の中で育つ。本当に、いろいろな人生があると思う。キャストの一人に美輪明宏にそっくりな人がいました。どうでもいいけど。
今日入った水槽に蘭鋳が泳ぐやたら天井が高い地下のカフェで、相変わらずブルーのソーダを探している自分に気が付いた。デート中の喫茶店で青いソーダが飲むのが幼い頃からの夢だった。例えスタバでも、必ずメニューを確認してしまう。あるはずないのに。マリンブルーのソーダ水。できればミントが添えられていて欲しい。レモンでもまあいいわ。深い、深い蒼ならば、沈んだチェリーも神秘的かも。でもそんなメニューに出会ったことはない。
この6月、初夏の深夜のカフェで惜しいところまでいった。メニューにはジンジャーレモネードソーダ、パッションソーダラズベリーティーソーダなどが並ぶ。どきりとした。もしかしたら長年の夢が、叶うかと思った。やっぱりブルーのソーダはなかったけど。でも、ありがちなボサノバは本日から夏ですと宣言されたような浮き足だった夜の街の空気にとてもよく調和して、テーブルに揺れる蝋燭の炎の向こうには、なによりもその人がいて、私は珊瑚色のソーダを飲みながら、ブルーのソーダはいらないわと思った。
今日はまた、ブルーのソーダを探している。たぶんこの先、ずっと、一生、探し続けるんだと思う。