すごいプレッシャーの中で眠る猫

sumikko2004-08-25

先日うっかりプロポーズをして快い返事をもらった私ですが、その後お互いに安定した職もたいした収入もなく結婚するメリットがないばかりか、とくに深い愛情があるわけでもないことに気がついて結婚話は破棄になった(世の中のカップルがこれに気がつけば結婚する人はものすごく減ると思う)。しかしせっかくだから婚約指輪だけは見に行った。銀座のとある店に入りショーケースを見る。ああ!超かわいい!どう考えても婚約指輪と結婚指輪のふたつをもつ必要はないと思うんだけど、まあ買ってもらえるなら買ってもらいたいし、買ってもらえなかったら私は自分で記念に買っちゃうと思う。いくつかつけてみる。私が気に入ったのはプラチナにダイヤモンドがついたアラベスク模様のちょっとクラシカルなデザインのリング。女の子ーって感じの。しかしこれはペアリングにならない。ペアにこだわると当然デザインはシンプルな感じになり、男性に人気があるのはプラチナをマットに仕上げたリングだそう。せっかくプラチナなのに光沢がなくちゃあと貧乏根性の私なんだけど、月日を重ねるごとにぬくもりのある光沢が出てくるそうでゆっくりと愛を育むカップルにぴったりだそうだ(店員さん、言ってて恥ずかしくない?)。そして多くの指輪は女性ものの方が数万円高い。ダイヤがついているから。なんか不公平な気がするという連れのぼやきを素早く察知した店員さんが、そういう男の方のために、内側にダイヤをあしらったデザインのリングもございます。いらねー!!と言う感じで、じゃあまた来ます、と店をでる。店員さん本当にごめんなさい。でもとっても楽しかったです。その後、本命デートに向かう連れと別れて一人で銀座でお茶をする。失業者の分際でサロン・ド・テはないだろうと思いながら、お休みの日は混んでいてなかなか入れない人気のお店に、苦もなく入る。オリエンタルな香りのする紅茶と洋なしのタルトをいただく。斜め前方に背を向けて座る年輩の女性のスカーフのトルコ石のような青を見て、チュニジアに行きたいなあとふと思う。以前、「窓」という写真集を見ていてチュニジアのブルーで縁取られた窓の写真がとても気に入った。そうだ新婚旅行はチュニジアにしようと思った。