迷える羊が一匹、二匹、三匹、四匹・・・

sumikko2004-07-22

 今日は会社に大学3年の男の子が来た。就職活動を控え編集者という仕事のなんたるかを社長に訊きにきたらしい。21歳の初々しい男の子。きゃあ、うちの会社に久しぶりの活気(うそ。ビアガーデンの場所を探してネットサーフィンに夢中だったんで、無視してしまった。私、コドモには興味ないのよね)。でも彼の手みやげはナイス。自宅が下町らしく、焼きたてほやほやの人形焼きだった。受け取った包みはほのかに温かくて、晩秋のパリで新聞紙に包まれた焼き栗を食べながら公園を散歩したことを思い出すわあ(晩秋のパリには行ったことないけど)。人形焼きって初めて食べたよ。今まで何度も見かけつつ実際に食べる機会はなかったもん。温かい人形焼きはつぶれてちょっとホラーな感じだった。味はとりたてて述べるほどでもございませんでした。
 7時に会社をでて、ごはんを食べて帰ろうと思った。白ワインが飲みたくて、何人かに電話をしてみたけど誰もつかまらなかったので、ちょっと考えてアトレ四谷のPaulに行った。ほうれん草とチーズのキッシュと白ワインのカラフェ。ちょっとオトナな女って感じ?Paulのパンがたっぷりついて幸せ。読みかけたまま放置していたケルアックを読みながらいただく。パンはお代わり自由で、2回目は違うパンを出してくれるみたいなのだけど、1回目のパンもかなりの量なのでなかなかお代わりにたどりつけない。残念だ、残念だ。食事中、携帯が何度かなったけど無視していたら、どうやら履歴書を送った会社からだったみたい。書類が通り、次は面接だ面接だ。面接は結構楽しい。いろいろな会社が見れて、話が聞けて、へーって思う。一生面接だけして生きていきたい。プロの面接士。なんてバカなことを言っていないでそろそろ絞らなくてはいけないんだけど、なかなかこれだあ!という決め手がない。いろいろな会社を巡っているうちに、まるで恋に落ちるかのように「この会社だ!」と思える会社がいつか現れるんじゃないかという妄想にとりつかれる。みんなどうやって会社を選んでいるのかな。帰りにもう一軒バーに寄ったら、ミントの入ったきれいなカクテルを出してくれて、とてもすがすがしい気分になった。ジンギスカンの約束をして元気になった。でも東京のどこで、羊の肉って手にはいるのかな。