フランス人て。

昨日の深夜急にやってきた恐怖により、あんまり眠れなかった。
だからずっと世界の食用語辞典を読んでいた。
本当に楽しい。食用語辞典。
フランス人のいい加減な地名借用感覚には驚くばかりです。たとえばフローレンス(フィレンツェ)風て私もたまにベーグルのフィリングとして作ったりするんだけど、ほうれん草を茹でるか炒めて卵をのっけたりする。まあどこかで聞きかじった言葉を私が勝手に自分の中で解釈してほうれん草の料理を作るときに便宜的に使っているだけなんだけど、正式なフランス料理では、フロランスもしくはフロランタンってメニューをよく目にする。で、たいていほうれん草が入っているんだけど、ぶっちゃけフィレンツェとほうれん草にはなんの関連性もないらしい。なぜこういう名前がついたかは不明。果物や野菜を細かく刻んでごっちゃまぜにしてゼリーなんかにした「マセドワーヌ」もマケドニアとはなんの関係もない。マケドニアの食文化にこんなものはないし、マケドニアの食材を使ったものでもない。いい加減ですねフランス人。ちょっと親近感を抱く。
もちろんフランス料理の中には日本風(ジャポネーズ)というのもあり、チョロギが添えられたものが多いらしい。チョロギ?あんま馴染みないですよね。そういえば私の同僚はおせち占いでチョロギでした。私は伊達巻(ちなみに寿司占いではガリ。それは寿司ではない)。日本を代表する食材とは言いがたいがちょっと神秘的でまあ悪い気はしない。そういえば、こないだフランスに行ったときに田舎のアイスクリームショップでJaponaiseという名のアイスクリームを頼んでみた。コーンの上に 2スクープのっていて、桃のシャーベットと紅茶のアイスクリーム。なぜなぜと思いながら、美味しかったからいいかーなどと思っていたのだが、昨日「ボンブジャポネーズ」というデザートがあることを知った。ボンブというのは 2重になった氷菓のこと。内側にアイスクリーム、外側をシャーベットで覆ったもののことをさす。で「ボンブジャポネーズ」というのは内側が紅茶のアイス、外が桃のシャーベットのもののことらしい。へえー。そうなんだ。ちゃんとあるんだ。しかし何故それが日本風なのかは分からないとのこと。フランス人最高。