彼女と彼女と誰かに必要なもの

深夜、とてつもない哀しみに襲われて、幾人かの友人にメールをしてみる。
「失恋から立ち直るのに要する時間は?」
返答。
「3日」
「ふったことしかない」
「一生」
サンプルが悪かったわ。

新しい会社に入社して早 6週間。いや、本当に早いです。当初は緊張して吐いたりもしてましたが、今はたのしくやってます。ランチタイムは誘われないうちにそそくさと外に出てしまう人間嫌いの私ですが、意外(意外?失礼な)に温厚なんで同僚とはうまくやってるし、飲みに行けるような友達もできて嬉しい。しかし、相変わらず同じ部署の女の子とは打ち解けられない。いや、決して仲が悪いと言うわけではなく、彼女の要求に対して私は何一つ答えてあげられないのです。例えば「ねえ、ごめんね。 sumikkoさん。オキシドールなんてないよね?」「ねえねえ sumikkoさん。ロシア語の辞書持ってる?」「あ、いいところに sumikkoさん。先割れスプーン持ってたら貸してくれない?」。ごめん!ごめんね!!胃薬とか英和辞書とか割り箸とかなら持ってる。でもオキシドールとかロシア語の辞書とか先割れスプーンは持ち合わせがない。というか、自宅にすらあるどうか微妙。彼女の期待に応えようと、私のデスクの引き出しは日々無駄なものでいっぱいになっていきます。