こんな君でよろしければ。

帰宅してご飯食べて20分ほどサイクリングしてシャワー浴びてぼーっとしてたら、この一週間ばかし壊れてるんじゃないかと思うほど着信を受け付けなかった携帯が鳴り始めたので相手も確かめずうっかり出てしまった。着信の主は脂っこい料理と二択クイズを愛する人で、私は一般的にあまりもてる女ではないんだけど(あ、なんかかなしくなった)こういうタイプになにか特殊な光線なようなものを発しているのかもしれない(無駄な光線を使いたくないのに)。この1年くらいほぼ月1回の着信を拒否、この半年はほぼ2週間に一度のメールも無視していた。これだけだと私がひどい女のように聞こえるけど、人生で2回しか会ったことがないしひどいと言われる筋合いもないくらいふれ合っていない相手です。まあそれはいいとして、近況をたらたらと話させられたあと(電話してきといて話がヘタなので私がしゃべらなきゃいけないの、疲れているのに)相変わらず大好きな二択が始まる。胡麻豆腐と玉子豆腐どっちが好き?総入れ歯になるのとカツラとどっちがいい?くらいはまあいい。二択とも言えないが好みの問題だし。しかし、夫(もしくは妻)と子供の命、どちらかといわれたらどっち?という質問になるとさすがにむかむかしてきて、答えるのもばかばかしかったから「そちらは?」とふると、「もちろん妻」だそうだ。理由は子供ならまた作れるけど、妻は一人しかいないから。はあ。「私は、ごめんね、次の世界で会おうね、チャオ、とか言って子供を選ぶ夫が良いな」などというサービストークもせず、「そっか、じゃあまたねー。おやすみ」と言ってかなり一方的に電話を切る。私の寿命はちょっと縮んだ気がする。こんなことで寿命を縮めるのはもったいない気がするけど、私の寿命を縮めて行くのはこんなことなんじゃないかな、と思う。そしてこの役立たずの携帯は、明日、捨てようかと思う。目黒川に。