治まらない吐き気と頭痛は陳腐な感傷で紛らわしてみます

sumikko2004-08-10

吐き気と頭痛が治まらない。つらい。体調が悪いと思考も当然後ろ向きになる。そりゃそうだ。吐き気と頭痛を抱えて超ポジティブだったら変だ。こういうときはさっさと仕事を終えて家に帰って思いっきり自己陶酔しようと思ったが、友達から電話が入る。めずらしくあまりにローな私を心配してドライブに誘ってくれる。本気で断ったんだけどそれをしのぐ勢いで誘ってくれるので、結構無理矢理ドライブに行くことになった。ドライブと言えばベイサイド。クーラーが辛いので窓を開けておっしゃれーな音楽を大音量でかけてみる。私は終始ローテンションで申し訳ないなあと思うけど、無理してはしゃぐこともないと思うし、せっかく元気づけようとしてくれているのに最初から元気だと相手もなんとなく腑に落ちないだろうから、もしこのドライブでちょっと元気になったら本当に元気になったっぽく振る舞おうと思った。途中の自動販売機でアクエリアスを買ってくれる。記憶に新しい舌が麻痺しそうな甘さを確認してみる。夜景は好き。見ているだけでなにかほどけていく気がする。だけど元気になったかどうかは分からないし、相変わらず吐き気と頭痛が小さな波みたいに打ち寄せてくる。連れてきてくれて感謝した。ただ、いつも私はこういうプロセスは自分で組んで行動する方で(というかたいていの人はそうだろうけど)、他人が用意してくれたプログラムにのっかるというのは難しい。ありがたいとは思うけど、ありがたさはどこにもいかない。どこにもいかないけど、やっぱりありがたいと思う。そういうのってちょっとかなしく思う。そして、今すぐ電話をして、声が聞きたいと思う。食事はおろか、ビール1杯さえ飲む気にはならず、本当にただ夜景をみて帰ってきた。帰宅してぬるいお風呂にゆっくり入る。ずっと昔のクリスマスの時に買っていたフローティングキャンドルの存在を思いだして、電気を消してお風呂に浮かべてみた。パステルカラーの星形のろうそくの炎がゆれる。本当に、ばかだと思う。買い物をして気が紛れるようにこんな「癒しステップ」みたいなものでこの吐き気と倦怠感が治まればいいのに。いつまでたっても頭痛が治まらず目を閉じていると鼻の奥の方がじーんとしてくる。膝を抱えてうつむいて頭痛の通り過ぎるのを待っていたら流れてきたろうそくの炎に髪の毛が数本焦げた。蝋と焦げた髪とラベンダーのバスオイルの匂が混ざり合う。吐き気を助長する。ちょっと笑う。どんな感情も哀しさにしかつながらないと、14歳の頃日記に書いていたけど、全くその通りだと25歳の私は思った。14歳の私は、きっと賢くて想像力があったのだろう。その子に話したいことがたくさんある。訊きたいことがたくさんある。10歳の私は23歳の私に手紙を書いたけど、今日は25歳の私が14歳の私に手紙を書こうと思う。たぶん、一晩中、何十枚にもわたる手紙を書くことになると思う。