昨日はラムを死ぬほど飲んだ。帰りに近所のバーに寄る。疲れていたのだけど誰かとおしゃべりしたい気分だった。
でまずはショートカクテルグリーンアラスカ。私の一番好きなリキュールシャルトリューズを使ったカクテルです。少々水っぽいがまあまあ。カクテルというのは、当たり前だけど本当に腕が問われる飲み物です。たまに、頭の芯を凍ったハンマーで叩かれるようなカクテルに出会うことがある。西麻布にあるバーのバーテンダーさんのステアは神業で、彼の手にかかると単なるウィスキーの水割り(たいていストレートで飲んでしまうのですが)が素晴らしい一杯になります。私は彼のネグローニがとても好きでした。カンパリとスイートベルモットでとろりとした口当たりなのだけど一瞬後にジンにパンチを食らう。最初はあれ?温度が高いのかなと思う。でも実はものすごく冷たい。すごい裏切りです。あなたってこういう人だったのね、みたいな。しかし残念ながら気軽に行けるようなお値段の店ではございません。年に一回くらい、最高のコンディションで対峙したい。特別なお店です。
でまあ日常行くような気軽なバーでは、お酒を味わうというよりは、お酒にまつわるエトセトラを楽しみに行くわけで、そういう店でいちいち水っぽいとかシェークが大げさとか無粋なことは言わない。当然。で素直にそのままでおいしいお酒を飲もうと思い、ラムを頼む。出してもらったラムは、ロンリコプルーフ。全くなにを考えているのかしらね、女の子に対して。アルコール度数は70度以上。でも度数を感じさえないエレガントな香りです。しばらく時間をかけると香りが開いていって本当に華やかになる。ラムというのはなんて女性的な飲み物だろうと思う。私はもっとかっこよくラムを飲みこなせる女になろうと思った。しばらくすると顔見知りの人がやってきたので楽しくおしゃべり。調子に乗ってもういっぱいもらい、結構いい感じ。帰宅し、シャワーを浴び、さきほどの誓いを守り早速かっこよくラムを飲む練習をする。なぜかドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」を聴きながら、レモンハートデメララ。美味しいわ。美味しいわ。と言う感じでかなり酔っぱらい、いつの間にか床で寝てしまう。起きたら昼前。きれいに晴れてます。さあ、おでかけしてきます。