紳士

私の敬愛する叔父。
フランス文学者であり、クラシックと食事とお酒を愛し、70歳を過ぎる現在はきままな隠居生活を送っている。
このところ、家が近いこともあり(1キロと離れていないのに私が引っ越してきてから3年たって初めて知ったよ)たまに一緒にお食事をすることが。
ビストロでは、なんの気取りもなくシェリーを飲む。お好みのワインはカオール。ウブな私はこれだけでくらくら。
でも今回いちばん私のハートをとらえたのは、遅れていらっしゃった伯母さんの姿が入り口のところに見えるやいなや、さっと席をたって、コートを脱ぐのを手伝ってあげて、席にエスコートするあの立ち振る舞い。
ちょっと、ちょっと、ちょっと!
その行動が全くスマートなのよ。とってもナチュラルなの。
ちょっと他にいないな、と思っちゃいます。