草迷宮

寺山修司の「草迷宮」を観に行った。
いやいやいやいやいやいや。すごい。終わった後、しばし立ち上がれなかったよ。
間違って小学校とか中学校のころ観なくてよかった。1週間くらい取り憑かれちゃっただろうな。
ちょっと本気で怖かったので多分今日は夢であの映像を見て3時頃に目覚めると思う。そういうときのために、枕元には川原泉の「笑う大天使」を用意しておこう。
「蝶服記」の変態っぽさも良かった。ものすごく怖かったけど。
かなりの人が寺山修司の影響を受けてきたのだろうなあ。
これはものすごく感覚的で適当な意見なのだけど、アニメーションの「うる星やつら」てたまに(ごくたまにですが)、寺山修司的な薄気味悪さがあったと思いませんか?
光に包まれた路地裏の道をお稲荷さんの仮面をつけて横切る童たち、風鈴の音、雅楽(っぽい音楽)。
あの不思議な世界。「うる星やつら」て一貫したストーリーがない分、テレビ放映のアニメはかなり自由に作っていたような気がする。30分アニメとは思えないほどストーリーが優れていたものも多かった。音楽も素晴らしかったしね。
そう、今日寺山修司を見て、幼心に「うる星やつら」アニメ版にときどき感じていた気味悪さを思い出した。
いや、ホントに感覚的な問題です。